ミソノピアの風に漂いながら 5

「遊歩道ことはじめ」 番外編/鳩
前回触れた遊歩道の巣箱に触発された私は、建物の周りには多くの木々が生い茂っているので、私の住む部屋のベランダに「小鳥の餌台」を置いたら、野鳥が寄ってくるかもと考えた。
ところが私の部屋は最上階なので小鳥の飛来は期待できず、せいぜい来たとしてもカラスやハト程度で、その糞の被害や始末が大変になるので思いとどまった。

案の定であった。
施設の職員が来部屋されて、お隣さんに鳩が棲みついたので網を張ります。お宅もご注意をとのお達しがあった。
じつは私の部屋の窓から、お隣さんの屋根が眺められるのだ。これまで数度、鳩が飛来している姿を見かけたことがあるが、このごろは見かけなくなった。
というのも、お隣さんの屋根に鳩よけのためのフクロウのカタチをしたグッズが取り付けられたからだ。

鳩よけグッズ

私は朝一番からその屋根が眺められる部屋で過ごすので、鳩よけグッズなるものの色の変化を楽しむことができる。
朝日が当たりはじめると、鮮やかな紅色に染まりはじめ、陽の移ろいにあわせていろんな色に変化するのがなんとも心地よい。
このごろの歳になると、毎日なにもできなくとも「忙しくて疲れる」日々が続くので、鳩よけグッズなるものの色の変化を楽しむことが、なによりもの休息になるのだ。

吊り下げられた鳩よけ
吊り下げられた鳩よけ

グッズは最初は屋根に貼り付いていたが、効果がないと見えて吊り下げられた。
風に吹かれて動くので効果があると思われたが、ときどき強い風で屋根の上に吹き上げられることもあって、そんなときは、なんだい偽物かとばかり、お疲れの鳩さんもグッズの隣で羽を休まされている。これも愛嬌。
きょうもそんな光景を眺めながら一日が始まる。

鳩
鳩よけの横で羽を休める鳩

 

いちご